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本当に使用しているアプリの予測
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このページの最終更新日: 2012/05/30
提案日: 2008/07/01

※本記事ではソフトに関するアイディアを紹介しています。これらは特に記載がない限り、まだ実現されていないものです。これらのアイディアをぜひ実現していただける方をお待ちしております。

よいヘルプページを検索でヒットさせる仕組み

概要

プログラムを作るとき、ライブラリにあるクラスの使い方などをWebで探しますが、見つけるのに苦労することがあります。そこで、有用なページとそうでないページの見方の違いを利用して、ウィンドウやマウスの動きからどれぐらい有用なページかを判断し、その情報を収集します。これを基に、次回の検索結果により多くの有用なページを提供するといったアイディアです。

これによって、プログラムの説明ページを検索する場合に限って、現在の検索よりも優れた結果を提供できます。よりユーザーがほしいと思ったままの検索結果を得られます。

背景

検索結果から有用なページを見つけるのが難しい場合

有用なページを見つけるのが難しい

プログラムを作るとき、.NETなどのクラスライブラリにある豊富な機能を使います。その中で使いたいクラスの使い方は、ライブラリを見ていてもどのクラスをどのように使えばよいかは分かりません。そこでクラス名などをキーワードにしてWeb検索し、使い方が説明されているページを探します。

今やWebが十分充実し、さまざまな使い方を丁寧に解説する専用サイトや、日々のTipsをメモ書きしたブログなど、有用な説明が数多くあります。しかしその一方で、検索結果から有用なページ見つけるのが難しい場合も多くあります。そこでより見つけやすくするために、ユーザーが見つけ出した有用なページを次回の検索に活かす、といったアイディアに至りました。

どんなもの?

ユーザーの検索力を利用する

今もどこかで他のたくさんのユーザーが、説明ページをWeb上で探しているはずです。そして有用なページを見つけ出し、それを見ながらプログラムを作成しているはずです。そこで、これらユーザーが見つけ出した有用なページを貴重な情報として、次回の検索に活かそう、といったアイディアです。

有用なページをウィンドウやマウスの動きから判断する

ユーザーが検索して、見たページの中で、本当に役立ったページかどうかを判断します。本当に役立つページを見ているときは、そのページを長い時間開いたり、頻繁にスクロールしたりして、特徴的な動きをします。また逆に、無関係なページは、ざっと見て直ぐに次の検索結果へ移ります。このような見方の違いを利用して、どれぐらい役立ったページかを判断し、収集します。

ウィンドウやマウスの動きを収集

見方の違いを判断するために、ウィンドウやマウスの動きを収集します。これらの情報を使って、どれぐらいそのページを読んでいるかを自動的に推定します。この自動推定の方法は、別ページ「本当に使用しているアプリの予測」で記載したアイディアを使います。この方法では、ウィンドウの表示面積の大きさやスクロールの頻度、マウスの軌跡などから、どのアプリケーションの上で作業しているかを総合的に自動推定します。

説明ページ検索専用のブラウザを作る

通常のブラウザだけではウィンドウやマウスの情報を収集できないので、説明ページ検索専用のブラウザを新しく作ります。この中にもともとのブラウザを組み込みます。ユーザーが説明ページを検索したいと思った場合、この専用ブラウザを使った方がよい結果が得られるので、専用ブラウザを起動して検索します。

このようにすることで、ユーザーは有用なページを得られる上に、検索側もこのユーザーの動きからどれぐらい役立ったかを判断し、検索の精度をさらに向上していくことが出来ます。より多くのユーザーが専用ブラウザを使うほど、検索精度が上がり、ユーザー側と検索側のお互いにとって有益になる仕組みです。

専用ブラウザを作る代わりに、ブラウザにアドオン/プラグインとして組み込み、Googleツールバーのような形で情報を収集してもよいかもしれません。この方法だと、ユーザーが今は情報を収集されたくないと思ったときにも、ブラウザにツールバーが残り、収集のON/OFFボタンを追加しても、実際のところ収集していないか確認できません。

専用ブラウザ、ツールバーのどちらの形でも、ユーザーの情報を収集するので、相当する透明性がなくては、信頼して使ってもらえません。これらのソフトは、オープンソースで開発して、誰でも中身を調べられるようにするとよいと思います。

どんな情報が収集できるか

このようにして有用なページを多く集めれば、次のような情報を収集できます。

1. 有用なページによくある語句を収集
2. 有用なページのドメインを収集
3. どのようなキーワードで検索したかを収集
4. キーワードとページを関連付けて、検索のタイプを分類
(検索のタイプは探すもの別に分けたタイプで、HowToページを探しているのか、全体像を解説するページなのか、コード例なのか...など)
5. そのタイプ別にページによくある語句を収集
...

これらを収集することで、次のような効果を提供できます。

1、2、4、5から より有用なページを多く提供
3から よりよいキーワードを検索のときにアシスト
4から ユーザーが思っているものによりマッチしたタイプのページを多く提供
     

世の中の似た機能

現在Googleツールバーをインストールすると、検索結果を向上するために匿名で情報を送るかどうかを指定する画面が出てきます。このようにGoogleツールバーではすでに、検索キーワードや表示したページなどの情報を収集していると思います。もしかしたら、すでにブラウザの操作やマウスの動きから有用なページかどうかを判断して、その情報を収集しているかもしれません。

 

更新履歴
2008/07/19 v1
  • 初版作成
2008/08/08 v2
  • 現状の項目を追加
2008/12/02 v3
  • 2つの図を追加

※ご意見、ご感想、改善点、その他の情報などがありましたら、メールにてお知らせ願います。

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