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作業単位でウィンドウを切り替え
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このページの最終更新日: 2010/04/24
提案日: 2009/01/30

※本記事ではソフトに関するアイディアを紹介しています。これらは特に記載がない限り、まだ実現されていないものです。これらのアイディアをぜひ実現していただける方をお待ちしております。

必要なウィンドウをすぐ選択

概要

PCを使っていろいろな作業をしていると、ウィンドウが多くなってきて、必要なウィンドウを探すのに苦労することがあります。

そこで、WindowsのAlt+Tabキーを押すと表示されるウィンドウ切り替えの機能を置き換えて、必要なウィンドウすぐに選択できるソフトを作成する、といったアイディアです。

さらに選択しやすくするために、ウィンドウ間にある使い方の関係自動的に推定することで、関係の深いウィンドウ間をすばやく切り替えられるソフトを作成する、といったアイディアです。

背景

必要なウィンドウを探すのが大変

タスクバー/Alt+Tabキーで選択 [拡大]

PCを使っていろいろな作業をしていると、ウィンドウが多くなってきて、必要なウィンドウを探すのに苦労することがあります。

画面下にあるタスクバーでウィンドウを選んだり、Alt+Tabキーでウィンドウを選ぶことが出来ますが、それでも、ウィンドウの数が10個以上と多くなると、探すのが大変です。

そこで、ウィンドウの数が多くなっても、必要なウィンドウすぐに選択できるソフトを作成する、といったアイディアに至りました。

PCを使っていろいろな作業をしていると、ウィンドウが多くなってきて、必要なウィンドウを探すのに苦労することがあります。ウィンドウが多くなると重なって隠れてしまい、順にウィンドウを見ていきながら探すのは大変です。一方、画面下にあるタスクバーには開いているウィンドウが表示されます。それでも、ウィンドウの名前だけでは困難/グループ化される/多いとサイズが小さくなっていく→Alt+Tab切り替えもある/何度もTabキーを押すのが大変→操作数が少なくて、探さなくてもすばやく、切り替えられる方法がほしい

ウィンドウの数が多くなったときの傾向

ウィンドウの数が多くなったときに、ユーザーがウィンドウをどのように使うのかを見てみます。すると、ウィンドウの数が多くても、常に全てのウィンドウを均等に使うわけではなく、その中の一部のウィンドウよく使う傾向があります。

例えば、10個のウィンドウが開いていると、その中の3~4つのウィンドウの間を、集中的によく行き来します。この行き来のためにウィンドウを切り替えるときに、必要なウィンドウを探すのが大変になります。

そこで、このような使い方の傾向を利用して、ウィンドウ間にある使い方の関係をアプリケーションが自動的に推定して調べることで、関係の深いウィンドウ間をすばやく切り替えられるソフトを作成する、といったアイディアに至りました。

使い方の偏りを利用する

どんなもの?

ウィンドウをすばやく切り替える

PCを使っていろいろな作業をしていると、表示するウィンドウの数が多くなってきます。ウィンドウの数が多くなってきても、必要なウィンドウすぐに選択できるソフトを作成する、といったアイディアです。

すばやく選択できるリスト

このソフトはAlt+Tabキーを押すことで表示されます。WindowsでAlt+Tabキーを押すと表示される、ウィンドウ切り替えの機能を置き換えるものです。

Alt+Tabキーを押すと、今あるウィンドウの一覧リストが表示されます。このリストは、ウィンドウの数が増えて項目が増えると、横に列が増えていき、横方向にスクロールします。項目を選択するときに、リストの中で縦と横の両方へ移動できるようになり、すばやく選択できます。

Alt+Tabキーで表示されるウィンドウの一覧リスト [全体]

一覧リストの中には、次のような内容が表示されます。

1. 使用頻度のアイコン
各項目のはじめにアイコンがあり、アイコンの色でそのウィンドウの使用頻度を示します。
2. Zオーダーの番号
その次に番号が表示され、そのウィンドウが最前面から何番目に位置しているか(Zオーダー)を示します。
3. ウィンドウの名前
ウィンドウの名前を表示します。長い名前の場合は折り返します。折り返して3行以上になる場合は、途中を省略します。これで、よく似たウィンドウでも迷わず判断できます。 また、この文字の色でそのウィンドウの表示状態を表します。ウィンドウが最小化されていると、文字が灰色になります。
リストの表示方法 [全体]

リストの表示方法は、小さなアイコンで一覧表示したり、ウィンドウのサムネイル付きでリストしたり出来ます。Windowsエクスプローラでファイルを表示するときの表示方法に似ています。

Alt+Tab以外のホットキーが使用できて、一覧リストの中を左右に移動するには、Alt+QとAlt+W、または、Alt+←とAlt+→、上下に移動するには、通常のAlt+TabとAlt+Shift+Tabに加えて、Alt+AとAlt+1、または、Alt+↓とAlt+↑といったように移動しやすくなっています。

切り替え先ウィンドウをサジェスト

さらに選択しやすくするために、次に切り替えるウィンドウの候補を別リストに表示します。候補を表示することをサジェストと呼びます。

まず、一覧リストからウィンドウを選びます。すると、横にサジェストリストが表示されて、切り替える先のウィンドウの候補が表示されます。候補には、そのウィンドウと切り替えが頻繁なウィンドウを順にリストアップします。このサジェストによって、「さっきのあれ(前に使っていたあのウィンドウ)」を選択しやすくします。

サジェストリスト [全体]

このサジェストリストの中からウィンドウを選ぶと、さらに、2つ目のサジェストリストが横に表示されて、サジェストしたリストからさらにサジェストすることが出来ます。このように関係の深いウィンドウを階層的に探すことができ、必要なウィンドウをすぐに選択できます。

閉じたウィンドウの履歴も保存

一度終了したウィンドウの情報も一定の期間、保存します。閉じたウィンドウの名前やサムネイルを記憶しておいて、Alt+Tabを押して出てくる一覧リストに、これらを追加して表示できます。実行しているウィンドウ一覧の末尾に、閉じたウィンドウのリストを追加します。「さっきのあれ(もう閉じてしまったけど、前に使っていたあのウィンドウ)」を選択しやすくします。

サジェストリストの中にも、閉じたウィンドウのリストを追加表示できます。このサジェストによって、ウィンドウを閉じてしまった後でも、関係が深かったウィンドウを階層的に探すことができます。ウィンドウ切り替えの数ある履歴のうち、今サジェストしているウィンドウと関係のあるものだけを自然に思い出させてくれます。サジェストをサジェストしていくことで、連想記憶のように機能します。

検索

ウィンドウの名前の一部を入力して、ウィンドウを検索することができます。今存在しているウィンドウや、もう閉じたウィンドウの履歴の中から、検索できます。履歴が数多くある場合、目的のウィンドウを探すのに便利です。

ウィンドウ間の関係をグラフ表示

ウィンドウを小さなサムネイルで表示して並べたところに、関係の深いウィンドウの間を線でつなぐことで、ウィンドウ間の関係をグラフに表します。頻繁に切り替えたウィンドウの間は、より関係が深いと考えて、太い線で結びます。切り替えがめったにないウィンドウの間は、線を薄く描くか、描きません。

グラフに表したウィンドウ間の関係 [拡大]

ユーザーがウィンドウをどのように切り替えたかを調べることで、自動的にウィンドウ間の関係を推定して、グラフに表します。ウィンドウ間の関係を推定するために、次のような項目を調べます。

1. 切り替え回数
2つのウィンドウの間を何回切り替えたか、を数えます。回数が多いほど、その間を太い線で結びます。
2. 最前面に表示されていた時間
ウィンドウが最前面に表示されていた時間を測ります。ユーザーがそのウィンドウをどれぐらいよく使用しているかを測ることで、グラフで配置するサムネイルの位置を決めるのに利用します。よく使用しているウィンドウのサムネイルを、より中心に位置するように配置し、あまり使用していないものは、その周りに来るように配置します。さらに、ウィンドウの使用率をより正確に測るために、別ページ「本当に使用しているアプリの予測」で記載したアイディアをここで使用できます。

 

■記述順 : 一覧リスト(多くなると列が増える、スクロールは横方向に)名前の完全表示Alt+Tab以外のホットキー追加(Q, W, →, ←...)マウス選択可切り替えが頻繁なウィンドウをサジェストするリスト表示サジェストしたリストからさらにサジェストも 閉じたウィンドウの履歴も保存/一覧リストに追加or切り替え表示可/サジェストに追加or切り替え表示可 → 検索(現存ウィンドウ、閉じたウィンドウの中から)ウィンドウ間の関係をグラフ表示/TopWin時間を測ってメインWinを割り出しグラフ配置に利用
■細かな機能: 最小化ウィンドウを一覧リスト上で終了する機能/一覧リストのサイズをドラッグで変更できる機能

 

更新履歴
2009/02/23
  • 書き始め
2009/03/13 v1
  • 初版完成
2009/03/26 v2
  • 6つの図を作成

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